マリオットボンヴォイ アメックスとは?
カードの基本情報(一般・プレミアムの違い)
「マリオットボンヴォイ アメリカン・エキスプレス・カード(通称:マリオットボンヴォイ アメックス)」は、世界最大級のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」の会員プログラムと連携したクレジットカードです。
ラインナップは一般カードとプレミアムカードの2種類。
- 一般カード:年会費はやや抑えめで、マリオット系列ホテル利用時のポイント還元が魅力。
- プレミアムカード:年会費は高額ですが、より多くのポイント還元やステータス特典が付帯。
どちらも旅行好きにとって「宿泊とポイントがセットでお得になるカード」として人気を集めてきました。


引用:マリオット ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス クレジットカード │ 日本
これまで人気だった理由(無料宿泊特典・ポイント還元など)
マリオットボンヴォイ アメックスが人気を集めた最大の理由は、無料宿泊特典。一定額以上のカード利用で、マリオット系列ホテルに1泊無料で泊まれる特典が毎年もらえました。
また、マリオット系列ホテルでの利用で高いポイント還元率を誇り、貯まったポイントは無料宿泊やマイル交換に使える点も魅力。特に「普段の決済でポイントを貯めて、旅行時に一気に使える」という仕組みは、旅行好きから大きな支持を得ていました。
マリオットボンヴォイ アメックスの改悪ポイント

2025年の主な変更点まとめ
しかし、2025年に入りカード特典が大幅に改定(改悪)され、既存ユーザーを中心に「使いづらくなった」との声が増えています。主な変更点は以下のとおりです。
- 無料宿泊特典の条件厳格化
- ポイント還元率の引き下げ
- マイル移行レートの改定
- ステータス付与条件の変更
私自身、マリオットボンヴォイ アメックス一般を利用していますが、特に「無料宿泊特典」と「ポイント還元率」の改悪は大きく感じています。
無料宿泊特典の条件変更について
従来は、年間150万円以上の利用で無料宿泊特典が付与されていました。これが改定後は、対象外ホテルの拡大や、繁忙期の利用制限強化が加わり、実際に使える場面がかなり限られるようになりました。
例えば「せっかく年間150万円以上利用したのに、行きたいホテルは対象外だった」というケースが発生。地方の人気リゾートや繁忙期のシティホテルでは利用できない可能性が高まり、実質的な価値が大幅に下がった印象です。
☆ちなみに私も無料宿泊特典が付与されたら行きたい!と思っていたホテルは対象外になったり、ポイントが不足してしまい特典としての宿泊は難しくなりました(涙)
ポイント還元率・マイル移行に関する改定
これまではカード決済100円につき3ポイント(マリオット系列外では1ポイント)が付与されていましたが、今回の改悪で一般加盟店での還元率がさらに低下しました。
また、貯めたポイントをマイルに移行する際のレートも悪化。これまで人気だった「JALやANAマイルへの高還元移行」が、以前ほど魅力的ではなくなっています。飛行機利用でお得に旅行したい人にとっては、大きな痛手といえるでしょう。
実際に利用しているユーザー視点で感じる影響
私は一般カードをメインで使っていますが、正直「これまでのように旅行のモチベーションを高めてくれるカードではなくなった」と感じています。
特に残念なのは、ポイントの貯まり方と宿泊特典の両方で“使える幅”が狭くなったこと。以前は「年会費を払っても十分に元が取れる」と思えましたが、改悪後は「年会費に見合うかどうか」を慎重に考える必要が出てきました。
改悪後でも使う価値はある?

旅行好きにとってのメリット(ホテル宿泊・ステータス維持)
それでも「全く価値がなくなった」というわけではありません。マリオット系列ホテルを頻繁に利用する人にとっては、依然として魅力は残っています。
- ホテル宿泊時のポイント還元率は依然として高い
- エリートステータスが付与されるため、レイトチェックアウトや客室アップグレードの可能性がある
- マリオットボンヴォイの会員プログラム自体は依然として世界的に強力
つまり、「年に数回でもマリオット系列に泊まる人」なら、改悪後も十分に元を取れる可能性があります。
改悪で失われた魅力と残っている強み
改悪で失われたのは「ライトユーザーでも得を感じやすい仕組み」。一方で残っているのは「ヘビーユーザーには依然として有利な特典」。
旅行や出張でマリオット系列をよく使う人にとっては、引き続き有用ですが、「年に1〜2回の旅行で特典を活かしたい」という層には、正直あまりおすすめできなくなったと感じます。
サブカードとしての活用法
もし普段の決済でメインカードとして使う価値を見出せないなら、旅行専用のサブカードとして活用するのも一つの方法です。ポイント還元率が落ちても、ステータス特典や宿泊時の還元を目的に持っておけば「旅行用のカード」として割り切ることができます。
これからカードを作ろうとしている人へ

どんな人に向いているか(旅行頻度・ホテル利用の多さ)
これからマリオットボンヴォイ アメックスを検討している人は、自分の旅行スタイルをよく見極めることが大切です。
- 向いている人:年に数回以上マリオット系列ホテルを利用する人、エリート特典を重視する人
- 向いていない人:年に1回程度しか利用しない人、ポイントをマイルに集中的に移行したい人
改悪により「万人向け」ではなくなった分、利用頻度が高い人にこそおすすめできるカードになったといえます。
※あとは年間利用額が以前より上がった為、そこに満たない場合はあまりメリットを感じられないです。
注意したいポイント(改悪内容をふまえた選び方)
これから申し込む場合、以下の点には注意してください。
- 無料宿泊特典が思ったより使いにくい可能性がある
- マイル移行は以前より魅力が薄い
- 年会費を回収できるかどうか、シミュレーションが必須
他のクレジットカードとの比較(JALカード・ANAカード・プラチナ系カード)
- JALカード・ANAカード:飛行機利用が多い人には依然として強力。マイル還元重視ならこちらの方が有利。
- プラチナ系カード(アメックス・プラチナ、ラグジュアリーカードなど):ホテル特典や空港ラウンジなど、旅行全般をカバーしたい人におすすめ。
「ホテル宿泊に強いカード」と割り切るならマリオットボンヴォイ アメックス。飛行機利用や総合的な特典を求めるなら他カードと比較した方が良いでしょう。
まとめ
マリオットボンヴォイ アメックスは、2025年の改悪によって「ライトユーザーでもお得に使える万能カード」から「ヘビーユーザー向けの特化型カード」へと変化しました。
- 改悪ポイント:無料宿泊特典の条件厳格化、ポイント還元率の低下、マイル移行レート改悪
- 残っている魅力:マリオット系列ホテル利用時の高還元、エリートステータス特典
これからカードを作ろうと考えている人は、自分の旅行スタイルに合うかどうかを冷静に判断する必要があります。もし「マリオット系列ホテルに定期的に泊まる」「エリート特典を活用したい」という人であれば、依然として有力な選択肢になるでしょう。
一方で、「旅行は年に数回だけ」「マイル重視でお得に飛行機に乗りたい」という人には、他のクレジットカードを検討する方が賢明かもしれません。
改悪を経た今こそ、「本当にこのカードが自分に合うのか?」を見直すタイミングといえるでしょう。

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